●道標 みちしるべ
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道路の分岐点にあって,それぞれの道が進む方向,目的地,距離などを記し,旅行者の便に供したもの。みちじるし・どうひょう,などということもあるが,これらの呼称は,いわゆる旧街道沿いのもの,登山道沿いのものなど,歴史的なもの,もしくは小規模なそれをさすことが多い。これに対し,現在高速道路などに掲げられているものは“案内標識”と呼ばれている。日本における道標の起源は明確ではないが,現存する遺物の大半は近世,さらには近代以降に設けられたものである。石製のものが多いが,木製のものもある。石製の場合,正しく道標としてつくられたもののほかに,庚申塔・道祖神・石地蔵・石灯籠・常夜灯など,石神・石仏などの石造物にこれを兼ねさせたものもみられる。かつての旅は“憂いもの辛いもの”であり,その安全を願う庶民の素朴な信仰心がこめられたものである。一方,木製の道標は杭を建てて,そこに墨書をしたものである。
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