●道師 みちのし
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684年(天武天皇13)10月1日に制定された八色の姓(やくさのかばね)の第5位の姓。名義と,おかれた位置の史的意義づけによって,特殊な技術をもって職能を果たす,有力氏族に賜ろうとした姓とされている。制定の同日から翌年6月にかけて,第1〜第4の上位4姓の賜姓が行われるなど,制定と同時に八色の姓にもとづく賜姓が実施されはじめたにもかかわらず,本姓以下の4姓の賜姓は実施された形跡がない。旧姓ないし旧準姓と名称を等しくする第6〜第8の3姓に対し,第1〜第5の5姓は,いずれも八色の制の制定時に初めておかれた新姓である。新姓中の上位4姓までが賜姓されたにもかかわらず,本姓のみが第6姓以下の3姓とともに賜姓されなかったことに関する論考が多く発表されている。〔参考文献〕太田亮『日本上代に於ける社会組織の研究』1942,磯部甲陽堂
阿部武彦『氏姓』日本歴史新書,1966,至文堂