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●水呑百姓 みずのみびゃくしょう

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 近世において高持百姓に対して田畑を所持しない無高の貧農百姓を水呑百姓または単に水呑という。また〈水呑と云は,田作を不作,其村の村水計呑む百姓鍛冶其外諸職人〉というように,大工・鍛冶など村に居住して農業を行わない職人なども水呑と称された。水呑百姓の呼称がなされるようになったのは,持高による階層別呼称が一般化した近世中期以降と思われる。水呑百姓の成立には,いわゆる帳ハズレとして検地帳に登録されない隷属農民や,分地制限令などのために土地のもてない次男・三男,または重租や商人高利貸資本の農村への侵入などにより土地を失ったものなどが背景として考えられる。水呑百姓は多くは地主のもとで小作人となり,または出稼ぎの奉公や日雇の稼ぎによって生計をたてていたものと思われる。また商品生産の発展に伴い,水呑百姓はしだいに増加していく傾向にあった。