●三島由紀夫 みしまゆきお
アジア 日本 AD1925 大正時代
1925〜70(大正14〜昭和45)小説家・戯曲家。本名平岡公威(きみたけ)。東京生まれ。経済的には恵まれた家庭環境で,祖母の溺愛のもとに育つ。1931年(昭和6),学習院初等科入学。中等科のとき清水文雄の教えを受け,三島由紀夫の筆名をもらい,その紹介で『花ざかりの森』を発表,日本浪漫派の影響を受ける。1944年(昭和19),東大法学部へ。敗戦の年応召するが軍医の誤診で即日帰郷。その翌年,川端康成の推薦の『煙草』をもって文壇に出,翌年大学を卒業。大蔵省に入るがすぐに退職し作家生活に入った。『仮面の告白』で戦後の文壇における地位を確立。『潮騒』から代表作『金閣寺』でその美学を打ち立てた。戯曲の代表作『鹿鳴館』も同期の作。そのあと,『憂国』『英霊の声』を書き,『太陽と鉄』で自己の在り方を語り,『豊饒の海』4部作を書きながら自衛隊への体験入隊,私設軍隊「楯の会」結成の方向へ進み,作品を完成させて,自衛隊市ケ谷駐屯地に「楯の会」隊員4名と乱入,決起を求めたが受け入れられず,森田必勝の介錯で割腹自殺した。その文学の本質は,小説から「近代能楽集」など一連の戯曲に発揮された。文学史的評価は未定で今後,国際的に期せられる。