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●御輿神事 みこしのしんじ

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 神輿を用具とする祭りのこと。神輿とはいわば移動式の神座であり,そのなかには神霊が降臨していると考えられている。この神輿を担いで,ある神社から別の神社へ祭場を替えたり,その神霊の信仰者(氏子)の属す共同体を練り歩いたり,その神霊の説話にもとづく道筋をたどることをご神幸という。神輿の語源については中国の文献からの訳語らしく,神座の移動に輿を用いるようになったのも中国の風習による。日本古来の神座といえば,神の依代と呼ばれる榊・幣帛であったが,のちにこの種の依代や他の“ご神体”を輿に乗せて神霊降臨の座としたものである。二つの神輿を用いた祭礼は,平安時代,比叡山日吉神社の神事に始まるらしい。熊野新宮神社には足利期の原型に近い神輿が残されている。神輿神事は,江戸期には町人の祭礼として遊戯化され,神輿も華美なものになり,東京の三社祭り,京都の祇園山鉾など観光化されたものが多い。