●神輿 みこし
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神霊が本社より他所に渡御する際の乗り物。神輿(しんよ)とも呼ぶ。記録によれば749年(天平勝宝1)に宇佐八幡を東大寺に迎えるときに用いた紫色の輦輿(れんよ)が初めとされている。種類は多様で,ごく簡単な輦台(れんだい)から,四角,六角,八角と多彩である。一般には,木製黒塗で,屋上に鳳凰や葱花を置き,台に2本の棒を貫いてある。京都の北野神社や滋賀県三上山の御上神社の芋茎(ずいき)御輿,熊野那智神社の扇神輿12体,各地の樽神輿などは特殊なものであり,樽,芋茎は神供を頭屋から祭場に運ぶ形の変化したもので,扇は神の依代(よりしろ)をもとにしたものである。御霊(ごりょう)信仰が盛んになった平安中期に,神輿は一番多く用いられ,神輿の普及は神幸祭の一般化によって,全国にひろまった。神道でいう神輿渡御祭は,神霊が本社より御旅所へ遷幸し,再び還御する神幸式のことである。