●三重大一揆 みえだいいっき
アジア 日本 AD1876 明治時代
伊勢暴動ともいう。明治9年,地租改正反対一揆の一つ。1876年(明治9)12月18日,三重県飯野郡(旧度会県)の農民が集会し,一部は松坂市街を焼き打ちしたが,かれらの要求は時価による石代納(金納)または米納,地租改正における地位算定に関し,一率2等下げること,諸県税の廃止などであった。これはこの年の米価の急落にもかかわらず,5カ年平均米価で12月19日限り納入せよとの布達への反発であるとともに,地価決定のさい,田畑の地位等級ごとの収穫反米が実情を無視して一方的に決定(押付反米という)されたためであった。旧度会県下では津への攻撃に失敗して鎮静化したが,地租改正の終了していた旧三重県下では広域化し,村吏層,大小区扱所,学校,郵便局など官と名のつくものすべてを襲撃し一部は愛知・岐阜・堺(大和国,現奈良県)に及んだ。しかし23日,士族・鎮台兵に鎮圧された。〔参考文献〕大江志乃夫『明治国家の成立』1959,ミネルヴァ書房