●政所 まんどころ
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鎌倉,室町時代の最高政治機関。元来,平安時代に権勢家が公私の家政,とくに所有する荘園事務を処理するために置いたもので,別当,令,案主,知家事四官から成る家司がこれに任じた。源頼朝も1184年(元暦1),公文所を設け,大江広元を別当に任じ,5人の寄人をおいて家政を処理させた。1191年,政所と改称したのは,頼朝が右近衛大将となって翌年,貴族の制に倣った故である。1203年,広元のほかに北条時政が別当上位となり,以後,北条氏がこの職を世襲し,のちに幕府の実権を握り,武家政治機構における最も権威ある公務機関となった。朝廷機構にたとえるなら,太政官にも比せられよう。室町幕府にも政所が置かれ,長官である執事には伊勢氏が世襲で当った。職務は一般行政,主として財政を担当したが鎌倉幕府の政所に比べて重職ではなかった。鎌倉幕府の政所は,御家人の成敗,財政にいたるまでこれを総括した。