●マンチェスター学派 マンチェスターがくは
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19世紀の前半にイギリスの綿業の中心地マンチェスターにおいて,スミス=リカードの通貨理論と自由貿易論に依拠して,急進的な経済的自由主義と自由貿易を主張した一群の人々を,ふつうマンチェスター学派という。マンチェスターの綿業資本家ブライトとコブデンに率いられ,商業会議所を基盤として結成された反穀物法同盟に拠って,彼らは穀物法の撤廃をはじめ,保護関税の引下げ,労働保護法への反対,植民地の放棄などの幅広い実践運動をも展開した。その成果は,1844年の銀行法,1846年の穀物法廃棄と,1849年の航海条例の撤廃となって実現した。そして同時に,マンチェスター学派自体の使命終了と解体となるわけであるが,これによってイギリスは金本位制を完成し,重商主義体制から自由主義経済体制への転換を完了し,同時に地主階級に対する自由貿易を望む産業資本の優位を確立したという点において,歴史的意義は大きかった。〔参考文献〕北野大吉『英国自由貿易運動史』1943,日本評論社