50音順    検 索

●曼荼羅 まんだら

AD 

 サンスクリットの mandala の漢字音写。manda は本質の意,la は所有する意を表わしているので,悟りの境地を体得したことを意味する。さらにこの悟りの意地を体得したところ,神聖な壇のことを意味する。インドではすでにリグ=ヴェーダに用いられ,諸願を成就するためには,浄地に壇を築き,呪文を唱えて諸神諸尊をお迎えして祈願することが行われていた。この壇上に諸神諸尊をお迎えする方式には規定が定められており,これを神秘的な図表にしたものがつくられるようになった。これが掛曼荼羅敷曼荼羅である。密教では,意識を集中して仏の世界を観念する修行が行われるが,これを観想曼荼羅という。これを具象化したものを形象曼荼羅という。京都の神護寺の『高雄曼荼羅』,教王護国寺の『伝真言院曼荼羅』などは大日如来を中心にした両界曼荼羅の代表である。奈良の唐招提寺の『法華曼荼羅』,京都醍醐寺の『仁王経曼荼羅』などは別尊曼荼羅といわれているものの代表である。日本には,このほかにも国宝や重要文化財に指定されている多くの貴重な曼荼羅がある。