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●満州事変 まんしゅうじへん

アジア 日本 AD1931 昭和

 1931年(昭和6・民国20),満州(現・中国東北部)で,日本軍部の現地機関たる関東軍によってひきおこされた戦争。日清・日露戦争以後,日本の中国大陸政策は拡大の一途をつづけた。このことは当然ながら,当時,中国の政府・民衆のあいだに発展していた民族の諸利権回収運動との対立を生み,排日運動激化の気運をみるにいたった。こうした気運に危機感を抱いた関東軍幹部は,日本の各種権益の維持,そして拡大を満州完全占領に求め,1931年(昭和6)9月,柳条溝事件をおこして満州事変を発生させた。国際世論の悪化を怖れた日本政府は,不拡大方針をとったが関東軍を抑制できず,また国内的にも,経済恐慌の打開を満州植民地化に求めようとする経済界の対華強硬策要求を統御できず,1932年(昭和7・民国21)1月には,ほぼ満州全域を占領するにいたった。そして関東軍を中心に満州国の設立が工作され,国際世論の大きな反撥を招き,日本の国際的孤立化を強めた。