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●マロン派 マロンは

アジア レバノン共和国 AD 

 レバノンを中心とする東方キリスト教会の一宗派(ユニアット教会)。4〜5世紀ころ,シリアのアンティオキアに住んでいた聖マーロが始祖である。その宗派は,キリストの神性と人間性について単位説をとっていたが,680年,コンスタンティノープルの宗教会議で,その教義は否定された。その結果,迫害を受けて,信者はレバノン山中の聖マーロの僧院近くに移住した。そして,セム系のアラダ族がこれに帰依した。ビザンティン帝国やイスラーム支配下においては,ある程度の政治的・宗教的独立性を保持していたが,十字軍時代にローマ教会との接触を深め,1180年,第5回ラテラン宗教会議により,ローマ=カトリックに帰属した。しかし,独自の典礼を保持し,教会用語や祈祷書のことばなどには,古シリア語とアラビア語が用いられている。聖職者の妻帯も認め,首長は“アンターキヤ大司教”と称する。18世紀に,正式にユニアット教会となった。現在,レバノン共和国で人口の約30%を占め,最大宗派となっている。