●マレット
ヨーロッパ 英国 AD1866 ハノーヴァー・ウィンザー朝
1866〜1943 イギリスの人類学者・古典哲学者。オックスフォードにおけるタイラーの後継者。タイラーが唱えた,宗教の原初段階としてのアニミズム論を批判。メラネシアにみられるマナという観念を例とし,特定の神や霊に結びつかない非人格的な超自然的力に対する信仰を,アニマティズム(プレアニミズム)と名づけ,これに宗教の起源を求めた。そして,タイラーの宗教の定義を拡大することで,アニミズム・アニマティズムおよび最高神の観念が,原始宗教に併存することを認め,この分野での有力な先駆者となった。またフレーザーの呪術先行説に反対,呪術と宗教の区分はその社会的評価によるとし,呪術の理解に関して頁献した。1891年,オックスフォード大学エクゼターカレッジ評議員兼哲学指導教師,1928年,同カレッジ学長。主著に『宗教と呪術』(1909),『心理学と民間伝承』(1920),『タイラー』(1936)などがある。