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●丸木舟 まるきぶね

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 舟の製作技術には“くりぶね”と“はぎぶね”に大別することができる。このうちの“くりぶね”(刳舟)は一般に“丸木舟”と呼ばれ,通り木(丸木)を刳ったものであり,これも,1本の丸木を刳ったものもあれば,2本の舟材を左右よりあわせてつくったもの,あるいは,舟の底の部分(普通はシキと呼ぶ)の部分だけ刳りぬいた丸木を用いたものなどがある。現在,実用船としての丸木舟は日本にないが各地の沿岸には,刳り舟や刳り舟の形態をとどめる伝統的な舟が残存しており,青森県下北半島一帯で使用されていたマルキブネは,“泊のまるきぶね”として国指定の重要有形民俗文化財の指定を受け,青森県立郷土館に保管されている。また,河沼で使用された舟のなかにも丸木舟はあり,“アイヌのまるきぶね”1隻は,同じ指定を受けて北海道大学農学部付属博物館に保管されているほか,南は種子島方面にいたるまで約30地域において使用されていたことが実証されている。