●マーリファ
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アラビア語動詞‘arafa「知る」の派生名詞で「知識」の意。同じアラビア語に‘ilm「知識」があるが,早くからこの両語が区別して用いられた。イルムの動詞‘alima「知る」は「学ぶ」の意で使われる場合も多いように,誰でも学習によって得られる知識がイルムで,『コーラン』の章句やハディースの知識のように,先生から教えられる形式的論理的知識をさす。ところがマーリファはスーフィーの用語で,神を知りうる知識のこと。しかし神は理性で知ることはできない。スーフィーは神の名を唱え,ひたすら瞑想にふけり,神に思いを集中させるズィクルに没頭するとき,自己をまったく意識しない恍惚の状態に入る。これがファナー(消滅)と呼ばれる神秘的な神との合一の体験で,このときに神の唯一性を悟得しうる。スーフィーはマーリファがイルムに優ると主張したので,イルムを習得した者ウラマーと対立した。922年,有名なスーフィー,ハッラージュの処刑はこのことを表している。