●マーリク派 マーリクは
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イスラーム正統(スンナ)派の4大法学派の一つ。マーリク=ブン=アナス(709ころ〜795)を創始者とする。彼はアラビア半島のメディナで生まれ,そこで学問生活を送り,一生を終えた。当時のメディナはイスラーム世界のなかで最もよく預言者ムハンマド時代の慣行と言行録であるハディースを残しているところであった。このため,この学派の法学方法論の特徴は,ハディースを尊重するところにあり,この点においてハンバル派と双壁をなす。ただ,ハンバル派と違って公共善に反しないかぎり,理性によるキャース(類推)という法解釈の仕方を認める。この学派はアラビア半島から上エジプト,北アフリカ,スペイン,主として西方イスラーム世界に広がり,多くの支持者を得た。ハディースを重視するこの学派の伝統主義は,常に原始イスラームへの回帰の傾向をはらみ,イブン=トゥーマルト(1091ころ〜1130)の宗教運動を生んだ。