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●マリア崇拝 マリアすうはい

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 イエス=キリストの母マリアは,救世主の聖母として特別の聖寵を有しているという信仰から,彼女にならい,彼女の聖性を崇敬し,彼女の代願と保護をこい願う信仰形態。神を礼拝する以外に,天使や義人を崇敬する「聖人崇拝」は旧約時代にも行われていた。キリスト教においては,絶対唯一神に対する「礼拝」とは一線を画した上で,天使「崇拝」は早くも使徒後時代に,殉教者「崇拝」は2世紀に,信仰告白者そしてマリア「崇拝」も4世紀に現れている。それを神学的に確認した第2回コンスタンティノープル公会議(553)は,〈聖にして栄誉ある終生童貞マリアを真の意味にあらずしてただ譲歩的に天主の聖母と呼ぶ者は破門されるべし〉と宣言した。中世になると大いに盛んになり,典礼や祈祷のなかにも取り入れられた。ロザリオの祈りは15世紀に現在の形になったらしい。近世になって,プロテスタントの大半はそれを偶像崇拝につながるとして排斥したが,カトリック教会では今日でも盛んに行われ,それにまつわる奇蹟も,フランスのルルドを筆頭に数多い。