●マラルメ
ヨーロッパ フランス共和国 AD1842 七月王政
1842〜98 フランスの詩人。パリに生まれる。フランス各地方,およびパリの英語教師として教鞭をとるかたわら詩作にはげむ。ポーやボードレールの影響のもとに詩をつくり始め高踏派の詩人たちとも親しくしたが,のちには独自の詩の世界を確立し象徴派の創始者かつ最高の詩人と目される。作品には『エロディアッド』『半獣神の午後』『イジチュール』などがあり数は多くないが,いずれの作品も言葉の日常性を極度に排除し,純粋な詩的空間の構築をめざしたものであり,それだけにわかりやすいものでは決してない。とくに至高の美を求めての20年近い苦闘ののち,死の前年に発表された『骰子(さい)の一擲(てき)』は,活字の大きさも単語や詩句ごとに異なり,詩行も両ページに星座のごとく散りばめられているといった独特なもので,言葉の極限への挑戦ということができる。後年自宅で毎週開いていた火曜会には,ヴェルレーヌ,ジード,ヴァレリー,クローデルをはじめ多くの詩人や芸術家が集まり彼を師と仰いだ。