●マラブー
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アラビア語の murabit がポルトガル語 murabuto を介して,フランス語や英語に入り,マラブーとなった。この語はリバートと呼ばれる本来北アフリカを中心とするイスラームの領土を,ビザンツやノルマンの侵略から守り,ジハードを行うために設けられた砦に住むムスリムの戦士兼修業者を表すものであった。しかし,リバートは時代とともにイスラーム神秘主義者の精神的ジハードの道場としての性格をも兼ねそなえるようになり,そのような道場や道場で修業して没した聖者の墓もマラブーと呼ばれている。北アフリカに最初にリバートを建設したのはアッバース朝の大守ハルサマ=ブヌ=アアヤーン(795)で,9世紀にはアグラブ朝が,海岸線に沿って,ビザンツの侵略を見張るために多くのリバートを建設している。東方イスラーム世界で広まった神秘主義者の道場,ハーンカやザーウィア,またはリワークなどはリバートと同義に用いられる。ムラービト朝(1056〜1147)はムラービトたちにより興された。