●マラーズギルドの戦い マラーズギルドのたたかい
AD1071
1071年,第2代スルタンであるアルプ=アルスラーンの率いるセルジューク朝軍とビザンティン帝国軍とのあいだに闘われた戦い。マラーズギルドとは,アナトリア(小アジア)のヴァン湖の北岸から約50km北方内陸にある城塞都市のこと。この戦いは,兵数の絶対的に少ないセルジューク朝軍に不利であったが,士気は旺盛であり,かつまた奴隷軍人(グラーム)の目をみはる活躍により,セルジューク朝軍がビザンティン帝国軍を大破したばかりか,ビザンティン皇帝ロマノス=ディオゲネスを捕虜とすることにさえ成功した。この大勝利により,以後トルコ人のアナトリア侵入が活発になった。ビザンティン帝国のアナトリア支配を覆し,トルコ人のアナトリア進出の契機となった点で,また東西教会の分裂により混乱を生じていたビザンティン帝国に新たな打撃を与え,衰退に迫車をかけた点で,この戦いの史的意義は大きい。