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●魔除け まよけ

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 災厄や病気は目にみえない悪霊・鬼魔・疫病神などのために起こると信じられ,これらを防ぎ退散させるための儀礼や呪物を総称して魔除けという。魔除けは,個人で行う場合,共同で行う場合,または祈祷師・山伏・神主・僧侶などの宗教者に依頼する場合とに分けられる。年中行事や人生儀礼に多くみられる。元日の若水は邪気を払い無病息災のためであるとし,節分の豆撒きも邪鬼・悪霊・疫病を追い払う行事である。またヤイカガシなどといって,鰯の頭などの臭気の強いものを焼いて鬼を退散させる所も広く分布する。コト八日に目の荒い籠を庭先で高く掲げる習俗,道切りなどの行事も魔除けの一つ。また人生儀礼では,死者の枕元などに置く刀剣・庖丁などの刀物,妊婦が湯灌に立ち合う時の胸前に入れた鏡,宮参りの背守りなども呪物の一つである。このほか,社寺や祈祷師,山伏などから配付される御札御守りなどの護符も呪物として効力がある。また家の入口に馬の沓,蹄鉄,蟹の甲羅,紫陽花,八ッ手の葉などを立てる地域もあり,沖縄では屋根に獅子頭をつける。