●招き猫 まねきねこ
アジア 日本 AD
猫をかたどった玩具の一つ。後足ですわり,片前足をあげて耳の上までこする猫のくせが,人を招くようだということで,客商売の家はその縁起をかつぎ正月に買い求め,店頭に飾る。猫は他界とつながりを持つ動物と信じられ,年をへた雌猫は人を化かし害を与えるとか,品物を持ってきて飼主に報恩するという伝説がある。招き猫は後者にあたり,開運をもたらすとされている。群馬県高崎市豊岡地区では,養蚕をする農家がネズミ除けのために買い求める。また大阪市の住吉大社内のナンクンシャ※注1※では,毎月初めの辰の日にお参りし,土製の招き猫を1個買い求め,“初辰(はったつ)さん”として神棚に祀る。4年間欠かさず月参し48個集め“始終発達”といって縁起をかつぐ。もし途中で不幸があれば,今までの分をすべて捨て,最初からやり直す。東京都浅草の招き猫は,“○〆の招き猫”といわれ,猫の背後に○〆の印がある。これは“叶”をデザイン化したもので,すでに“叶福助”の前例があり,招き猫はこれを真似たものと思われる。
![]()