●マティス
ヨーロッパ フランス共和国 AD1869 第二帝政
1869〜1954 フランスの画家。パリ法科大学で法律を学んでいたが,画家を志し美術学校に再入学した。美術学校では,主にギュスターブ=モローに師事し,シニャックと知り合い,新印象派の点描法に興味を持ち,原色を使った鮮明な色彩で描く方向に進んだ。やがて,ドランやブラマンクと会い,さらに色彩が強烈となり,従来の画風とは一変した形態で表すようになった。1905年サロン=ドートンヌに出品した野性的で大胆な色彩表現の作品群は他を圧倒し,“フォービスム(野獣派)”と呼ばれ,20世紀絵画の新しい絵画運動をおこすこととなった。その後,強い色彩をおさえ,暗色を含んだ表現になったが,1920年以降からは,線と色を極度に単純化したまったく彼独自の境地に達した。つまり,赤・青・黄・緑の純粋な色彩を十分に生かした装飾性豊かな作品となったのである。フランスのニ一スで生涯を終えたが,バンスの礼拝堂の建築設計から装飾のすべてを手掛け,それが彼の晩年の代表作となった。