50音順    検 索

●松村武雄 まつむらたけお

アジア 日本 AD1883 明治時代

 1883〜1969(明治16〜昭和44)比較神話学者。1883年(明治16)熊本生まれ。1910年東京帝国大学卒業。文学博士。1922年(大正11)浦和高等学校教授・東京大学文学部宗教学科講師・国学院大学講師をつとむ。その研究はヨーロッパを中心とする諸神話と日本神話との比較神話的方法をうちたてている。著書には『神話学論考』『日本神話の研究』『日本神話の実相』などがある。彼の研究は明治天皇制は万世一系の神話とむすんで国体論を形成したなかで科学的神話の比較的研究を志し,ゲルマン・ケルト・ギリシアなどヨーロッパの神話をはじめ,外国の神話との文化史的比較研究法をとったことは画期的である。彼は比較的自由な学問態度をとって,日本神話研究者と非妥協的態度をとっている。戦後「神話学原論」に対し学士院恩賜賞を受けた。そして日本神話研究史への批判的継承を行っている。群馬県館林に住み,悠々と著述につとめたが,西洋古典研究会の顧問等をし「古代希臘に於ける宗教的葛藤」のごとき神話学以外の仕事にも業績を残した。