●松の内 まつのうち
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正月の松飾りをしておく期間。正月用の松は門口や年神棚に立てるものが一般的であるが,屋内の座敷中央や床の間に大きな芯松を立てたり,米俵や大黒柱や土間の臼に飾りつける例も少なくない。これらの松はいずれも年神の依代と考えられるから,松飾りのしてある期間は,正月の年神祭りが継続されているのだと理解できよう。そのため親類間の年始の挨拶が行われ,葬式を避けようとする気持がみられる。松の内の期間は土地によって異なるが,元旦から3日まで,あるいは7日前後,15日前後とするところが多い。まれには1月末までと考えているところもあるが,一般に短くなる傾向にあるといえよう。松の内の終わりは,ところによっては松納メ・松上ガリ・松ハズシなどといわれ,取りはずした松は決して粗末に扱わず,小正月のトンドの火で燃やすところが多い。一部を正月4日の鍬初メや11日の田打チ正月などに田畑へもち出して立て,それに供え物をする例も広くみられる。