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●松川事件 まつかわじけん

アジア 日本 AD1949 昭和

 1949年(昭和24)8月17日未明,東北本線金谷川・松川の両駅間(現福島市)で上野行旅客列車が脱線転覆,乗務員3人が即死,乗客数人が負傷した事件。翌日〈三鷹事件と思想的底流において同じ事件である〉という官房長官談話が発表され,共産党員や労働組合員によるしわざであるかのように報道され,下山・三鷹事件とともに人員整理反対闘争を一挙に切りくずす役割を果たした。国鉄労働組合員9人,東芝電機労働組合員11人が逮捕され,福島地裁一審判決(1950年12月)は死刑5人を含め全員を有罪,仙台高裁二審判決(1953年12月)は3人を無罪,17人にほぼ一審どおりの有罪を科した。しかし救援運動でまきおこった世論や検察官が隠匿していた証拠品の発覚により,最高裁判決(1959年8月)は破棄・差戻しとした。差戻し審判決(1961年8月)は捜査官の不法性をついて全員無罪とし,1963年9月最高裁は検察の再上告を棄却,全員の無罪が確定した。