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●松方財政 まつかたざいせい

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 1881年(明治14)10月,大蔵卿に就任した松方正義が行った財政政策。松方は[1]緊縮財政と増税により財政余剰を捻出し,その一部で紙幣消却を図り他の部分を紙幣交換準備に繰り入れ準備金を充実する,[2]収支均衡を図る,[3]準備金を輸出商に紙幣で貸し付け,その売上代金を海外で正貨で領収し兌換(だかん)準備にあてる,[4]紙幣価値が安定したところで中央銀行を設立して兌換銀行券を発行し,しだいに政府紙幣をそれに切り換えるという方針を立てた。実際に,大隈重信財政が残した1881年度予算を執行し,1,083万円の財政余剰のうち,700万円を紙幣消却に,残余を準備金に繰り入れ,売薬印紙税・しょう油税・菓子税の新設と酒税・たばこ税の増徴で85年度までに2,927万円の余剰と4,227円の正貨保有に成功した。このデフレーション政策で資本主義を軌道に乗せる一方,米価低落で農民の購買力低下と小作化を促した。以後,松方は特殊銀行設立・金本位制度の設立も行った。