50音順    検 索

●松井須磨子 まついすまこ

アジア 日本 AD1886 明治時代

 1886〜1919(明治19〜大正8)初期新劇の代表的女優。本名小林正子。長野県植科郡清野村に生まれる。兄をたよって上京,再婚ののち,1909年(明治42)文芸協会付属演劇研究所に第1期生として入所,坪内逍?・島村抱月の指導を受けた。1911年,帝国劇場で協会第1回公演の「ハムレット」に芸名松井須磨子でオフェリアを演じ,「人形の家」のノラの熱演により,近代的に養成された新劇女優として地歩を固めた。島村抱月との恋愛事件で協会から除名を受け,1913年(大正2)抱月と創立した芸術座で活躍した。「モンナ=ヴァンナ」「復活」「海の夫人」「生ける屍」などに出演,とくに「復活」の主役は挿入歌カチューシャの歌とともに,人気を博した。1918年抱月の病死にあい,翌年1月「カルメン」の出演中,あとを追って自殺した。ヨーロッパ近代劇の紹介と日本における新劇運動の定着に女優として大きな役割を果したといえる。