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●町奉行 まちぶぎょう

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 江戸時代に幕府の重要都市の民政管理を掌るために設けられた職名。単に町奉行という場合は,江戸の町奉行のことをさす。江戸以外の重要な都市にも町奉行は置かれたが,その場合は必ず地名を冠した。江戸の町奉行は勘定奉行・寺社奉行と三奉行を形成し幕府の最高評議機関である評定所の有力な構成員であった。江戸の町奉行は老中の支配下にあり,江戸の町人に対する行政・警察・司法を掌った。南・北両奉行所に分かれてからは,月番制をとり,交代で執務するようになった。吉宗時代の南町奉行大岡越前守忠相や天保期の北町奉行遠山左衛門尉景元は有名である。大坂の町奉行はやはり老中の支配下にあり,最初は市政を管理していたが,享保以後は摂津・和泉・河内・播磨の幕領の地方事務をもつかさどった。その他の町奉行としては,京都・駿府・日光・堺・伏見・長崎・奈良・宇治山田などに置かれ,民政を掌った。地方の町奉行を総称して遠国奉行という。