50音順    検 索

●町年寄 まちどしより

アジア 日本 AD 

 江戸時代の町役人で,村方における名主(庄屋)に相当する。江戸では,各町の名主の上,町奉行の下に属した。三年寄ともいわれ,樽屋・奈良屋・喜多村の三家が代々世襲した。町年寄の成立は,大坂の陣以降と考えられる。職務は,御触・指令の伝達,名主の進退,株仲間の統制などで,実際の江戸の町政は,名主によっていた。大坂では,惣年寄が江戸町年寄に相当する。大坂は北・南・天満組の三郷に分かれており,複数の惣年寄がいた。職務は,御触の伝達,奉行所の依頼による諸調査,新地の地割,地子銀・地代銀・運上銀の徴収および上納,町々年寄の任免,諸仲間の人別調査,川船所持人・借受人の元帳調査など。支配からは手あてとして一軒役を免ぜられたにすぎず,江戸のように職業としては成立しえない。江戸の名主に相当する町年寄は各町から選挙によって選出される一種の名誉職であり,御触・申渡の伝達,人別改め,火の元の取締り,訴訟事件の和解,家屋敷の買受・譲渡などを行った。