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●マーシャル, A.

ヨーロッパ 英国 AD1842 ハノーヴァー・ウィンザー朝

 1842〜1924 イギリスの経済学者。はじめ数学と物理学を学び,のち神学・哲学の研究を志し,1868年ごろ経済学の研究に進んだ。1885年母校ケンブリッジ大学の経済学教授となった。主著は『経済学原理』(1890)・『産業と貿易』(1919)・『貨幣,信用,商業』(1923)であり,あわせて三部作と称される。彼は経済分析に数学や進化論の方法を導入し,価値論においてはリカードや J.S.ミルら古典学派の生産費説とジェヴォンズの限界効用学説との総合,折衷をめざした。そこから彼の学派は新古典学派と呼ばれるが,彼はさらに時間要素の導入によってこの二元論を解決しようとした。1908年門弟のピグーに教授の職を譲って引退したが,その間若手経済学者の育成に尽力し,J.M.ケインズらを世に送り出した。ケンブリッジ学派の創始者といわれるゆえんである。彼が経済学を学ぼうとする学生に対し,〈まずイースト・エンド(ロンドンの貧民街)へいってこい〉と語った話は有名である。