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●マジノ線 マジノせん

ヨーロッパ フランス共和国 AD 

 第一次と第二次の両世界大戦間にドイツとの国境沿いに構築された要塞。第一次世界大戦中にドイツ軍の侵入によって多大の被害を蒙ったフランスはドイツに対する軍事的劣勢とりわけ兵員数を補う目的で,1927〜36年に陸相マジノの指揮のもとに東北部国境に沿って建設した。その構造の特色は前面に対戦車用の鉄骨が配置され,分厚いコンクリートの保塁が地下の鉄道で相互に結ばれている点にある。史上最も強固な要塞として難攻不落といわれたが,逆にこのことがフランス人に安心感を生むことによって対ドイツ戦略を消極的にし,もっぱら守勢に徹する姿勢を生み出した。また政治的理由からベルギーとの国境にはつくられなかったため,第二次世界大戦では1940年5月ドイツ軍による猛攻で,ついに突破された。その結果第一次世界大戦の際とは異なって6月中旬パリが陥落し,フランスは降伏を余儀なくされた。