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●将門伝説 まさかどでんせつ

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 陸奥守鎮守府将軍平良将の三男。承平5年東国に乱をおこし,平貞盛藤原秀郷に討たれたことで名高い。『将門記』『今昔物語集』巻25には,彼の一代記が記される。その他諸書に彼の話はあるが,説話化の傾向が著しいものが多い。また彼に関する信仰は今でも関東の地に存する。『源平闘諍録』によれば,将門は妙見大菩薩の利生をうけて関東を制圧したが,振舞いが神仏を恐れなかったために大菩薩が去り,彼は敗死したという。あるいは将門が7人の影武者を使っていたと伝え,また千葉市の「七人塚」が将門と影武者の墓とも,七騎武者の塚とも伝える等々は,相馬氏・千葉氏が持ち伝えた妙見信仰の北斗七星の思想によるものであろう。また将門の御霊の猛威は菅原道真のそれと並び恐れられた。彼が重瞳(ちょうどう)の左眼を射られ,カタメ※注1※明神と祀られたとする『俵藤太物語』の所伝などはその好個の例であろう。彼の古蹟は分断した死屍や武具の塚など,あちこちに存する。

〔参考文献〕織田完之平将門故蹟考』1907

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