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●馬子唄 まごうた

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 馬子唄は,馬を曳きながら歌う唄の総称である。わが国の馬子唄は4種類に分けられる。一つは祭礼に馬を奉納したり,神の使いとして用いる折に歌う「祭礼馬子唄」。二つ目は博労が馬市などへの往来に,それも夜間移動する時に歌う「夜曳き唄」。三つ目は馬の背に人や物資を乗せて,運ぶことで駄賃を得る馬子が歌う「駄賃付け馬子唄」。四つ目は,夏,山へ朝草刈りに行く,その往来に農民たちが歌ってきた「草刈り馬子唄」。このうち「祭礼馬子唄」は祭礼用の木遣りを用いる場合が多い。次に博労のものは,岩手県下の南部博労が歌っていたものが,東北一円に広まっているので,東日本は共通である。ただ曲名は「馬子唄」「馬子節」「博労節」「道中馬子節」といろいろである。三つ目の「駄賃付け馬子唄」は主要街道の場合は,「夜曳き唄」の模倣である。そして脇街道では,それぞれの地方の酒盛り唄が多い。残る「草刈り馬子唄」も,脇街道の場合と同じである。