●マクレナン
ヨーロッパ 英国 AD1827 ハノーヴァー・ウィンザー朝
1827〜81 スコットランドの法律家・民族学者。彼は,現在の未開社会で行われている風習を,過去の時代の遺物と考え,いわゆる残存の概念によって過去を復元しようとした。また,あらゆる民族は同一の原始的状態から,同じ道筋をたどって進化したとみなしていた。これを前提とし,彼は『原始婚姻』(1865)を著し,婚姻制度の起源およびその段階的発展を理論づけようとした。この論文で,内婚・外婚・一妻多夫制・レヴィレート婚などの概念を導入し,さらに外婚が世界各地で広く行われている婚姻形態であることを示した点は,彼の大きな功績である。また,未開社会の宗教として,トーテミズムを最初にとりあげたことでも知られている。ただし,彼の理論は,実証的裏づけを欠くといった大きな欠点をもち,現在ではその価値を失っている。ケンブリッジ大学で学び,1857年弁護士の資格を得る。1871年スコットランド議会の法律起草者となる。