●枕飯 まくらめし
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死後すぐ死者の枕もとに供える飯のこと。ハヤオゴク・オテツキのオボクサマ・ジキノメシなどともいう。枕飯に用いる米は3人搗きなどといって,玄米を3人で搗く。空釜の中に米から先に入れ,水を後から入れて磨ぐ。枕飯を炊くのは,孫や嫁のところもあり,身内の者でない人が炊くところもある。枕飯は2合半ともいい,茶碗1杯炊くというところもある。炊いた飯は高盛り飯と称して茶碗に高く盛り,箸を1本立てる。これは特定の人(死者)をめざして供え,他に分け与えるべきではないからである。高盛り飯は,人間の一生のうち3度供せられ,誕生のときの産飯,婚礼の日の夫婦相饗の飯も同じ盛り切りである。ホトケは息を引きとると一度善光寺詣りをするという俗信があり,枕飯はその弁当と考えられている。野辺送りのとき,喪主の妻が持って葬列に加わり,墓場へ置いてくる習わしが多く,枕飯と重複して枕団子を供えるところもある。