●マカリオス
アフリカ エジプト・アラブ共和国 AD300
300ごろ〜390ごろ「大マカリオス」とか「エジプトのマカリオス」とも呼ばれた隠修士・修道院長・聖人。上エジプトに生まれ,ナイル河三角洲の西方,スケテ砂漠の隠修士の指導者となり,ウァディ=ナトルン(現在名ナトルンワジ)に隠修士の村落を設け,約60年間そこで修道生活を送り,大修道院長として没した。40歳で司祭となり,奇蹟や預言や治癒の特能に恵まれ,生前より高い尊敬を受け,ウァディ=ナトルンをエジプトの修道生活の中心地とした。その修道院制は,聖アントニオスの伝統にそったもので,修行者は,師と仰ぐ聖者の隠修士の独房の近くに自分の独房をつくり,共同の祈りのとき集合する以外は孤独の生活を営む方式だった。彼の名で伝えられているいくつかの著作物があり,キリスト教的神秘思想の創設者の一人に位置づけられている。