●マカオ 澳門
ヨーロッパ ポルトガル共和国 AD
中国広東省中山県の南,珠江河口右岸にあたり,南端に突出した南北5kmにわたる小半島とその前面の島々を合わせたポルトガル領植民地。中国人人口が全人口の98%である。1553年(嘉靖32)ポルトガルは対中国貿易権を確保し,1557年(嘉靖36)周辺の海賊を平定したことによって,清朝より居住権を得た。その後,17世紀前半にかけ,ゴア・マラッカと並んでポルトガルのアジア貿易根拠地として栄えたが,イギリスの台頭によって,貿易の中心は広州に移り,マカオ貿易は衰退した。アヘン戦争後完全領土化を企て,1887年(光緒13)葡清条約によって永久管理権を得た。解放後,新中国との国境紛争・返還要求などあったが,政庁は反中国活動禁止や1965年(民国54)国民政府弁務官事務所閉鎖などで,現状を維持している。経済は,東洋のモナコといわれる公認のカジノ・ドッグレース,夏は避暑客・海水浴客の観光業が重要であり,花火・マッチの家内工業製品,衣類製造品は東南アジア・アメリカへ輸出している。漁業も盛んである。