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●マエ=エンガ族 マエ=エンガぞく

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 パプア=ニューギニアの西部高地に住む部族。人口は約3万人。マエ=エンガ族の自律的な政治的・軍事的集団である氏族(クラン)は外婚の単位ともなっていて,平均人口は約350人である。集団は始祖の父系子孫のみから構成されるべきだという強い父系出自の観念をもっている。かつては,近隣の氏族とはつねに敵対的な関係にあったが,外婚制のためにこうした集団から妻を娶らねばならなかったので,マエ=エンガ族は「われわれは戦争する相手と結婚する」といっていた。また,婚姻により,氏族間に政治的・経済的な結びつきが形成されることもあった。マエ=エンガ族では男性と女性が社会的に厳しく区別されており,男性は集会所に寝泊りして男女の居住も分離され,女性の社会的地位も低い。未婚の男子は,敵対的な氏族から婚入してきた女性との接触によって汚されたという激しい不安をもち,女性の影響力を除去するために,森の中の家屋に隔離され,沐浴や木の葉で体をこするなどの儀礼を行なう。

〔参考文献〕M.J.Meggitt,“The Lineage System of the Mae Enga of New Guinea”1965