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●盆花 ぼんばな

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 精霊棚に供える花。盆の始まる数日前に野山から女郎花・桔梗・萩・山百合・鬼灯などをとってくることを盆花とり盆花折りという。精霊は盆花に乗って家に来るとする伝承があり,これは正月に山から松を切ってくる松迎えの風習と同様,先祖迎えの意味がある。花は霊魂の依代(よりしろ)であり,とくに山百合や鬼灯は袋状の姿をしていることから,霊魂のすみかともみなされる。また花を供えることは,霊魂を慰め,再生強化をはかることになると信じられた。さらには精霊棚の荘厳化にも花が不可欠である。岩手県釜石市唐丹町山谷(とうにちょうやまや)では,13日の盆棚つくりを盆棚カラクリといい,位牌のほか紅花・つくり花・粟花・稗花・桔梗・百合・うるいの花・栗の木・野菜・昆布を供え,また団子や5寸四方のカガミと称するトコロテンを添える。「トコロテンは仏様の鏡」という伝承もある。花や供物に囲まれて精霊が盆の期間を過ごすことになる。