●本朝文粋 ほんちょうもんずい
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平安時代中期(弘仁期〜長元期)200年余にわたる時期の作品427編(真福寺本は429編)を集めた漢詩文集。全14巻。康平年間(1058〜65)ごろに成立。撰者は文章博士(もんじょうはかせ)東宮学士であった藤原明衡(あきひら)。宋の姚鉉(ようげん)編の『文粋』(唐文粋)にならい,日本の詩文の英粋を集めたもので,編纂の体裁や部門は『文選』に依っている。内容は,賦・雑詩・詔・勅書・表・序・祭文・願文など38部門にわかれ,作者はおよそ70人,大江匡衡(おおえのまさひら)・朝綱・菅原文時・道真・紀長谷雄・都良香らである。作品はいずれも美辞麗句を連ねた模範文であって,語句のうえでは白楽天の『白氏文集』の影響が著しい。当時すでに文学参考書としての役割があった。914年(延喜14)の三善清行の『意見封事』・慶滋保胤(よししげのやすたね)の『池亭記』なども収載されている。本書の後世の文学作品に与えた影響は大きい。