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●盆 ぼん

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 縁の浅い平たい器。物を乗せ短距離を運ぶための用具で,給仕・配膳に用いたり,ときには食卓の役目も果たす。盆は古くは瓦製の浅鉢の「瓮(ひらか)」「ほとき」と呼ばれ,時代によって深鉢や高坏も示したらしい。現代では,おもに飲食物を入れた容器を乗せるのに用いられる。盆の機能は一度に幾つも運べるだけでなく,名刺盆とか証書盆の用途にみられるように,特別な価値をもつもの・人が口にするものを直接手で運ぶのを避けるという意味合いが含まれている。形は円形・楕円形・方形のものが多いが,半円・扇形・花形などを形どった特殊なものもある。木製の刳りものや挽きものに漆を塗ったものが主で,象眼や蒔絵・鎌倉彫などの装飾を施した豪華な工芸品もある。現代では金属・陶器・樹脂製のものもある。産地としては伊勢神宮や宮島の厳島神社・奈良の春日神社などの門前に発達したものが有名であったが,現在では各地で製作される。