●盆市 ぼんいち
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盆に立つ市。盆棚の供え物や贈答品・日用品を買い求める客で賑わう。十日市・十三日市・ボンマチ・ボンのイチなどの名称もある。供え物には盆花・団子・トコロテン・西瓜・ウリ・提灯などが売られる。とくに盆花を売る市を草市とか花市といい,市から花を買って帰ることが精霊迎えである所もある。京都市東山区の珍皇寺(ちんこうじ)では8月8日から10日まで盆市が境内外に立ち並び,参詣して迎鐘をついてのち,この盆市で高野槙を買って帰り,13日からの盆の棚飾りとする。これは明らかに精霊迎えである。珍皇寺近くの五条坂では8月8日から10日まで清水焼の陶器市が立つ。また盆は生きている親に刺鯖などを贈る生見玉(いきみたま)の風習があるので,刺鯖なども売られる。奉公人の出替りや嫁のヤブ入りの時期でもあるので,盆市が家里への士産品を購入する場ともなる。盆から先は1年の後半のスタートになるので,新しい下駄や衣服などの日用品も買った。