●ボールドウィン
ヨーロッパ 英国 AD1867 ハノーヴァー・ウィンザー朝
1867〜1947 イギリスの政治家。1908年保守党から出馬して下院に初当選して以来保守党指導者としてのコースを順調に辿り,大蔵政務次官・商工相・蔵相を歴任後1923年首相に就任。1924年に第2次内閣を組織し,社会福祉関係政策の実施に尽力した。1929年の選挙で保守党が敗れたため辞任したが,世界経済恐慌の影響下に生まれたマクドナルド挙国一致内閣には枢密院議長として入閣,1935年〜37年には3度目の首相に就任した。素朴・誠実な人柄をもって両大戦間激動期のイギリス政界と社会の安定化に少なからず貢献したことから爵位を授けられた。とくに当時普及しはじめたラジオを政治宣伝のために巧みに利用したことで知られる。しかし対外政策の面ではやや消極的で,3度目の首相在任中台頭するナチス=ドイツに積極的に対応しようとしなかったので,彼を継いだチェンバレン首相の積極的宥和政策に対して消極的宥和主義者として知られている。