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●ボリビア

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 南米の共和国。内陸国で,ペルー・チリ・アルゼンチン・パラグアイ・ブラジルと国境を接する。気候は熱帯圏にあるが,高原上は年平均10度前後で年較差は小さい。面積は109万9,000平方km,人口は591万6,000人(1981年)。首都は憲法上はスクレで最高裁判所があるが,事実上の首都は,国会と行政庁のあるラパスである。平均標高4,000mのボリビア高原は,ボリビア経済が依存する最も重要な鉱山地帯で,人口の約80〜90%が居住する。インディオが全人口の約55%を占めて最も多く,混血のメスティーソが約32%,スペイン人そのほかの白人が約13%である。公用語はスペイン語で,宗教はカトリックが圧倒的に多い。ボリビアには,アンデス最古の文明が開花したが,のちにインカ帝国領となった。16世紀ピサロに征服され,スペインの植民地となった。17世紀までポトシ鉱山をはじめ,多くの鉱山都市が栄えたが,18世紀に入り衰亡した。1825年スクレ Sucre(1795〜1830)の率いたボリバル軍により解放され,同年,解放者にちなんだボリビア共和国として独立した。独立後,太平洋戦争(1879〜83)でチリに敗れ,銅・グアノ・硝石などの産地のアントファガスタ州を失い,海への出口を奪われ,この国の発展を著しく遅らせた。現在は,極端な鉱産物モノカルチャー経済の国で,スズと原油の輸出に依存している。原油は開発投資不足で生産が落ち込んでいる。スズの生産量は,1970年代には世界第2位だったが,政治ストや近代化の遅れで1980年には4位に落ち,しかも国際市況低迷で苦しい。経済の危機的状況の上に政情が不安定で,独立以来クーデタが約200回おきている。恒常的政情不安が貧しさと共存し,世界の最貧国の一つとなっている。1984年には,紙幣の増刷が間に合わない1,000%の超インフレで,このインフレが貧しさに拍車をかけている。

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