●ポリネシアン=トライアングル
AD
ハワイ・ニュージーランド・イースター島を結びポリネシアを形づくる三角形をいう。この海域の広さは,ヨーロッパ全土の4倍に達する。1874年(明治7)文部省発行の『万国地誌略』では,ポリネシアに「波里尼西亜」の漢字を当てている。ポリネシアとは,数多くの島を意味するが,アメリカの『水路誌・南太平洋編』は1,100個(ただしフィジー諸島を含め)の島・礁を取り上げている。日本の本州やグレート=ブリテン島より小さいニュージーランド南島(15万500平方km)・北島(11万4,300平方km)をのぞけば,1万平方km以上の島はハワイ島(1万400平方km)だけである。広さで10位以内に入るよく知られた島といえば,オアフ島・タヒチ島が約1,500平方km(佐渡島は857平方km)で,それ以外はずっと小さい。ただ火山島であるハワイ島には4,205mのマウナ=ケア山があり,珊瑚島ではランギロア環礁が長さ70km,最大幅22km(琵琶湖は67km,22km)の礁湖を抱えている。人間の居住しえない島々も多く,ヨーロッパ人の渡来以前は,約100万人の人口があったと考えられるが,その3分の1がニュージーランド,3分の1弱がハワイ,残余がほかの島々に散らばっていた。