●ポーランド侵略 ポーランドしんりゃく
ヨーロッパ ドイツ連邦共和国 AD
ヨーロッパにおける第二次世界大戦発生の発端となったドイツの武力侵略。1919年に調印されたヴェルサイユ条約はポーランドに海への出口を与えるためダンツィヒ(現在のグダニスク)を自由市とするとともに,第一次世界大戦までドイツ領であった土地をポーランドとダンツィヒを結ぶための回廊地帯(Polish Corridor)としてポーランドに与えたことにより,東プロイセンがドイツの飛地になった。1938年10月24日,ヒトラーはダンツィヒ返還と回廊地帯にドイツの自動車道路と鉄道の建設を要求した。この要求を拒絶されたドイツは軍事力で要求を貫徹することをめざし,1939年9月1日に進撃を開始,9月3日にイギリス・フランス両国がポーランドを援助するためドイツと開戦,ここに第二次世界大戦が勃発した。ドイツは空軍と戦車を中心とする電撃戦を展開してポーランドを制圧,同月17日にはソ連軍も東部ポーランドに進撃を開始した。同月27日首都ワルシャワが陥落してポーランド戦は終結し,翌28日,独ソ友好条約がモスクワで調印されてポーランドはドイツ・ソ連両国に分割された。これは18世紀後半3次にわたりプロイセン・オーストリア・ロシアに分割されポーランドが亡国の憂目にあったことから数え,第4次ポーランド分割ともいわれ,第二次世界大戦下のポーランドの受難の始まりとなった。