●ホラティウス
ヨーロッパ イタリア共和国 BC65
前65〜前8 ローマの叙情詩人。解放奴隷の子として南イタリアのウェヌシアに生まる。教育熱心な父に連れられローマで修辞学・哲学を学び,さらにアテネでギリシア文学などを修める。カエサル暗殺後の内乱ではブルトウス側に加わりフィリッポの戦い(前42)に参戦するが,敗れて財産を没収されローマに帰る。ローマで下級の書記官となりウェルギリウス,そのパトロンのマエケナスの知遇を得て詩作に専念する。紀元前35年最初の公表詩集『風刺詩』を発表,同じころ『エポディ』(前29)も公にする。その他『叙情詩集』『書簡体詩』など多くの作品を発表し桂冠詩人として認められる。彼の最後の作品といわれる『詩論』(前9)は「ピソ兄弟への書簡」ともいわれ,近世まで作詩法の手本とされた。彼の作品はローマ時代だけでなく,中世・近世を通じて広く愛唱され西欧文学に多大な影響を与えた。