50音順    検 索

●法螺 ほら

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 ほら貝を吹き鳴らすことから,大げさな嘘をつくことをさす。世間では,明るい笑いをもたらすほらは,一つのすぐれたわざとしてもてはやされた。高知県や愛媛県の“トッポ話”,大分県の“吉四六話”,“吉五話”,山形県の“左兵話”,熊本県の“彦市話”,西南日本各地に伝わる“彦八話”などのように,ほらを吹いて人々を笑わせるおどけ者が主人公となった笑い話も数多い。そして,しばしば実在の人物のように考えられている土地もある。ほら吹きを扱った笑い話は,関敬吾『日本昔話大成』にも,法螺比べ・嘘をつく槍・法螺吹き童子・嘘の皮など,型としてとらえられている。広島県芦品郡新市町の吉備津神社では,毎年節分の夜ごもりに,ほらふき会ということが行われてきた。まわりの村々の話上手たちがうそ話を出し合っていくうちに,しだいに色話におちてゆく。山形県最上郡小国郷でも,宵宮や堂籠りなどには,うそ話や大口がもち出されたという。そのようなうそ話や色話は,神や人を慰めるための大きな役割を果たしていたと考えられる。