●ポポイ
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主としてパンの木の実でつくる発酵保存食品。古来マルケサス諸島ではパンの実を重要な主食としてきたが,干魃に備えてこれを発酵させ蓄えることを考案した。つくり方は,まず地面に直径1〜2mの穴を掘り,玉石を並べ,さらに木の葉を敷きつめる。パンの実は細い串を刺して海水を浸み込ませて熟させる。この皮をむき,穴に詰め,葉で覆ったのち石で蓋をする。2〜3週間で発酵し淡黄色の果肉は褐色に変わり,味噌のような匂いを帯び,酸味がするようになる。これを現地語でマと呼ぶが,この状態で発酵を進ませると,ほとんど永久的な保存にたえる。食用にする際は石杵でついて糊状にしたものを木の葉で包んで加熱する。これを発酵させないパンの実や,タピオカ・タロイモなどを加熱したものと混ぜて練る。このようなパン果の発酵はほかにもサモア・ラロトンガ・マソガレバなどの島々や,ポナペ・トラックなどミクロネシアでも行われている。またハワイではタロイモを加熱し,水を加えて糊状にしたものをポイ(Poi)と呼ぶが,これを2〜3日かけて発酵させ酸味の出たものが好まれる。